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ウイグル民話・絨毯伝説 [20061204]


絨 毯 伝 説


江上鶴也訳 『ウイグル民話集』より


 むかしむかし、ヨルンカシ河の側のある村に、クルバンという老人とギュラムというきれいな一人娘が住んでいました。

 父親はフェルトを作り、娘は桑の葉で蚕を養い、絹をバザールで売って暮らしていました。

 ある年、ケリヤの王様が王宮を豪華に建てるため、国民に、

 「コンロン山から玉を、森から木を切って持って来い」と命令しました。 

 人々は仕方なく王様の命令に従い、それぞれ山に向かって行きました。

 ある人達はこの重い労役から逃れるため、また首を斬られるのを怖れて、流れ者になってよその土地へ逃げ始めました。

 長くはかからず王宮が完成しました。  

 次ぎに、王様は王宮を美しく飾るため、国民に、

 「花柄模様のフェルトや色鮮やかな絨毯を織って来い」と命令しました。

 この命令を受けたクルバンは、家に帰ってからどうしたものかと悩み沈んでいました。

 賢い娘ギュラムは父を悲しみから救ってやろうと、自分の才能を活かし、色鮮やかな花模様の絨毯を織る決心をしました。

 ギュラムは羊毛を紡いで毛糸にし、それを赤、緑、黄、黒などの色に染め上げると、自分で工夫したものを織り始めました。
 徹夜して休む暇なく織り続けましたが、なかなか完成しませんでした。

 日夜、織り続けているギュラムの強い意志と働き者ぶりに感動した神様は、ギュラムを助けるため、天から仙人を送りました。

 ある早朝、大きな馬にまたがり、顔から光を放った真っ白いヒゲの老人が、ギュラムの家の前にある小川の側に舞い降りました。
 その老人は目を眩ますような、すばらしく美しい絨毯を持っていました。

 ちょうどその時、ギュラムは小川へ水をくみに出たところでした。

 ギュラムはその老人を家に招き入れると、クルバンもそのお客を大歓迎しました。
 真っ白いヒゲの老人はお茶を飲みながら、ギュラムの織っているものを目に留めると、まだ織っていない所を助言しました。

 賢いギュラムはこの老人がただ者ではないことが分かったので、自分の師匠になってくれるようにとお願いしました。

 早速、老人はギュラムに馬の背にある絨毯を取ってくるように、と命じました。
 ギュラムから絨毯を受け取った老人は、その絨毯を壁に掛けてギュラムに、

 「娘よ。この絨毯を手本にして織りなさい。お前にわしの持ってる全ての技術を授けよう」と言って、教え始めました。

 ギュラムは糸の紡ぎ方から始まって、染め方、乾かし方、織り方、そして織り上げてから仕上げまでの手順を一つずつ詳しく学びました。

 「娘よ。お前はほんとに働き者だ。働き者は願いがかなう。わしの教えたことをしっかり覚えて、人々を幸せにして上げなさい。アーミン、アッラーフアクバル」 

 老人は別れを告げると、馬にまたがりギュラムの前から消えてしまいました。
 まるで夢の出来事のようなので、ギュラムはとても驚きました。

 師匠の教えてくれたことをしっかり頭に入れて、新たに絨毯を織り始めました。

 二十八日間費やして、この世のものとは思えないくらいの、とてもすばらしい絨毯を織り上げました。
 つぼみが開いている花園そのもののような美しい大きな絨毯でした。

 王様に献上するために、この絨毯をクルバンに渡しました。

 王様はギュラムが織ったすばらしく美しい絨毯を見て大喜びしました。
 王妃や王宮の女達もその絨毯を鑑賞してほめたたえました。
 王様はほうびにたくさんの金、銀貨をクルバンにやろうとしましたが、クルバンはほうびを辞退し、

 「国王陛下。この金、銀貨の代わりに、ヨルンカシ河畔住民の税金を三年間猶予して下さることを心からお願いいたします」と頼みました。

 「大ばか者だなお前は。まあいい、お前の好きなようにしろ」と王様はにこにこしながらクルバンの願いに応えました。 

 ギュラムは仙人から学び習得した技術を、村の老若男女全員に教えました。
 人々はギュラムを深く尊敬し、「絨毯職人の祖」とたたえました。
 そして、ギュラムの名を永久に残そうと、絨毯をギュラムと名付けました。

 それ以来、人々は絨毯のことを「ギラム」と言っています。

<了>


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2006-12-04(Mon) 15:47 民話 | 編集 |


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