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ウイグル民話・ハミウリとスイカの伝説 [20061201]


ハミウリとスイカの伝説


江上鶴也訳 『ウイグル民話集』より



 ずいぶん古い時代のこと、タクラマカンのある所にセリムという名の老いた農民がいました。 

 ある年、セリム老人が作ったハミウリとスイカが、非常においしく熟れました。
 他の農作物も豊作でした。
 セリム老人はこのおいしいハミウリとスイカを自分だけ一人占めしないで、遠い所へ持って行き売って来ようと思い立ちました。
 それで、馬車にハミウリとスイカを満載して出発しました。

 数日間進むと広い畑に出たので、人がいる所に近付いたのだと喜びました。
 夜になったので馬車を村はずれに止め、明日の朝早く出発することにしました。
 馬を放して自由にさせてやり、セリム老人は荷車の下で横になりました。

 翌朝、セリム老人が目を覚ますと、馬が近くに見当たらず、方々探し回りました。
 しばらくして、麦畑の中で麦を荒らしている自分の馬を見つけました。
 セリム老人は大変なことをしてしまったことを恥じて、畑の所有者に弁償のつもりで、ハミウリとスイカを一個ずつ麦畑に置きました。

 次の日、農民が麦畑を見回りに来ると、畑のちょうど真ん中が空っぽで白くなっていました。
 驚いた農民が近付いてみると、得体の知れない丸いものが二つ、畑の真ん中に座っていました。
 それらのどこが目、どこが口、どこが足だか分かりませんでした。

 「こりゃ、大変だ。こいつら、怖ろしい生き物に違いないぞ。小さいくせに俺の大事な麦を食っちまいやがった。くっそー」

 わーわー大騒ぎして仲間達を呼びました。
 みんなで麦畑に行くと、本当に畑の麦がなくなっていて、畑の真ん中に奇妙な生き物が二つ丸まって寝ていました。

 「こいつら、俺達の麦を食い荒らしやがって。また起き出したら麦畑は食い尽くされるぞ。こいつらの寝てるうちにやっつけてしまおう」

 農民達は持って来た棒切れで、その畑荒らしを叩き始めました。
 農民達から棒で叩かれたその奇妙な生き物は、真っ赤な血を流し、お腹の卵が方方へ散りました。

 「あーあ、こいつらの血が俺達の土地を染めてしまいやがった。こいつらの卵は何て多いんだ。こいつらが生まれたら大変だぞ。俺達の農作物は全部食い尽くされて全滅させられるぞ。さあみんな、こてんぱんにやっつけてしまおう」

 次の年、この村では大変なことが起きました。
 方々に散ってしまった、あの奇妙な生き物の卵から芽が出ました。
 花が咲いて実を結び始めました。
 そして、熟すると畑はその奇妙な生き物でいっぱいになりました。
 村人達はこの不思議な事件に驚き合いました。
 好奇心のある子供がその奇妙な生き物を割って食べてみると、とても甘くておいしかったので、村人は先を争ってこのおいしい奇妙な生き物を家に持って帰りました。

 その後、村人達はこの奇妙な生き物が、ある正直者の農民が麦の弁償に置いて行った、ハミウリとスイカであることを知りました。 
 それで、この村の農民達は、とても甘くておいしいハミウリやスイカを作って商売を始めました。

 この村はとても有名なハミウリとスイカの産地になりました。

(了)


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2006-12-01(Fri) 22:59 民話 | 編集 |


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